2016年5月10日火曜日

プリキュア同士のケンカ回!「新たなる5人の力!」

みなさま、こんにちは。
夏木ひつじです。

プリキュア5・第23話「大ピンチ!悪夢の招待状」に続きまして、第24話「新たなる5人の力!」のあらすじと感想を書いていきます。
こちらは前後編の続き物の後編となっていますので、先にこのページに来た方は、「悪夢の招待状」の記事からご覧くださいませ。


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プリキュア同士のケンカ回!「大ピンチ!悪夢の招待状」



さて、前回はミルクとのぞみが原因となって大ゲンカをしてしまったプリキュアたちがナイトメアに捕まってしまい、のぞみが4人を救うためにナイトメアの本部に乗り込んできたところで終わりました。
今回のお話は、コワイナーの仮面を被ったプリキュアたちに驚くブンビーさんのシーンからはじまります。



のぞみは4人に声をかけますが、まったく返事がありません。
それどころか、一切の反応を見せないのです。



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『無駄だ』

デスパライアの声が響きました。

『いくら呼びかけても、その者たちにお前の声は届かぬ』

のぞみは力ずくで仮面を引き剥がそうとしますが、そんなことで外れるはずもありません。

「無駄ですよ。一度つけたら最後、取り去ることは不可能ですから」


「それは絶望の仮面なのです」

カワリーノさん、怖すぎです(汗)。

「あなたのお仲間は、絶望の底に沈んでしまったのですよ」

そんなカワリーノに、のぞみは今まで見せたことのない強い怒りをあらわにしました。


「よくも・・・よくもみんなを!」


そしてここでメタモルフォーゼ!
プリキュアに変身です!



ここでドリームアタックを使われたら本部が壊れてしまうと焦るブンビーさんを、カワリーノさんが制します。
曰く、あなたの手をわずらわすまでもないとのこと。

どういうことかと訝しむドリームに、仮面をつけたプリキュア4人が跳びかかります!




仮面を手にするカワリーノさん。
微笑とも無表情ともつかない顔が怖いです。



ついに、希望のプリキュアであるキュアドリームまでもが絶望の仮面を被せられてしまうのでしょうか!
しかし、ドリームは大いなる希望の力によって、ギリギリのところで絶望の仮面を寄せつけませんでした。




「お~や。まだ希望を持ってらっしゃる」

「でも、あなた1人で何ができるんです?」

「お仲間はもういないんですよ?」

プリキュア4人は絶望の仮面を被り、もはや敵の言いなりです。

前回のラストでデスパライアが口にした、「友だちなどここにはいない」という言葉も、ドリームの心に響いているのかもしれません。
ここにいる4人は、昨日のケンカが原因で、もう友だちではないのです。

カワリーノさんが力を込め、ドリームに仮面を被せました。
ここに、プリキュア5は全滅してしまったのです。



デスパライアの目的はドリームコレットのみ。
プリキュアになど用はありません。

カワリーノさんがプリキュアたちの前に、奈落へ落ちる穴を開けました。
そのカワリーノさんの言葉に従い、プリキュアたちは穴へ向かって歩を進めます。

止めようとするココとナッツは、ブンビーさんに取り押さえられてしまいました。

「さようなら、プリキュア」

カワリーノさんの言葉に合わせ、プリキュアたちは自ら穴の中へ落ちていきます。
ココの叫び声も届かずに――――。

ブンビーさんは捕まえていたココたちに脅しをかけました。



めずらしく悪役っぽい顔をしています(笑)。

「素直にドリームコレットを渡さないと、君たちもあそこに落っことしちゃうけど、いいかな?」

そこへ、物陰に隠れていたミルクが飛び出しました。


「ダメミルーーー!!!」

ナッツハウスに残るようココたちから言いつけられていたのに、密かについて来ていたミルクです。

この隙にココとナッツはブンビーさんの手から逃れました。
執拗にブンビーさんの顔にしがみつくミルクですが、やがてブンビーさんにもぎ取られ、放り投げられます。

「どうして来たナツ!」

「ココ様とナッツ様をお守りするのが、ミルクの役目ミル!」

そのとき、閉まりかけていた穴に向かって、ココが走り出しました。
間一髪、閉まる直前に穴に飛び込むココ。

ふしぎな空間の中を、ドリームの名を呼びながら落ちていきます。




「どうしたの? のぞみ」



ふと気がつくと、のぞみはいつものテラスでみんなと食卓を囲んでいました。
テーブルに並べられたごちそうに歓声をあげるのぞみですが、ポケットの中でなにか音が鳴りました。

探ってみると、8色のビーズでつくられたキーホルダーです。



「のぞみ、食べないの?」

かれんさんがやさしく言うと、のぞみはいつもの食いしんぼうっぷりを発揮して、ごちそうにかぶりつくのでした。


「絶望したプリキュアたちは辛い現実を忘れ、穏やかな世界に浸っています。ちなみに、そこから抜け出せた者はだれ一人おりません」

そう説明するカワリーノさん。
ブンビーさんはナッツとミルクから力ずくでドリームコレットを奪おうと四苦八苦しますが、2人は絶対に渡そうとしません。



その「穏やかな世界」で、のぞみはごちそうに舌鼓を打っています。
ふと、テーブルの脇に置いたキーホルダーに目を留めました。


「これって、なんだろう?」

そんなのぞみを「穏やかな世界」に引き戻すかのように、4人は笑顔のまま声をかけます。

「のぞみ、な~に深刻な顔してんのよ」

「どうでもいいじゃない、そんなもの」

「考えたって疲れるだけよ」

「悩みなんて忘れて、一緒においしいものを食べましょうよ」

「うん。でもわたし、すごく大事なこと、忘れてる気がするんだ・・・」

のぞみはそう言って、キーホルダーを手に取りました。
ビーズのふれあう音が響きます。






その音を、穴の中をさまようココが聞きつけました。

音のするほうへ向かうと、そこには仮面を被ったドリームが漂っています。




空中を漕ぐように手足をばたつかせてドリームを追いかけるココですが、あともう少しというところでドリームはどこかへ流されていきそうになってしまいます。

ココは人間の姿になり、その手でドリームをつかみました。




そして一気に引き寄せ、ドリームを抱きしめます(これでも教師と生徒ですよ!)。



「ドリーム!」

しかし、いくら呼びかけても、ドリームは返事をしません。


「目を覚まして・・・のぞみ」


そのとき、「穏やかな世界」でキーホルダーを手にしていたのぞみは、ふと気がついたようにみんなに尋ねます。

「ねえ。わたしたち、どうして一緒にいるんだっけ? 学年も性格もバラバラなのに」




プリキュアとしての記憶を必死にたぐり寄せようとするのぞみですが、みんなは動かない笑顔のままで答えます。



「そんなこと、どうでもいいじゃないですか」

「今が楽しければ、それでいいのよ」

「いつも仲良く、一緒に楽しく過ごすのが」

「友だち、でしょ?」

たしかにそうなのですが、のぞみはどこか釈然としません。

キーホルダーを見つめ、自分の記憶を掘り起こそうとします。

そのとき、昨日聞いたココの言葉がよみがえりました。


『大切なのは、これからどうするかだよ』

ハッとした表情で大事なことを思い出したのぞみ。

「そうだ・・・楽しいだけじゃダメなんだよ!」



「今は、どんなこともあきらめずに、一生懸命がんばれって、教えてもらった!」

どこかから声が聞こえます。


「のぞみーーー!!!」

その声はキーホルダーのビーズの音色と重なりあい・・・、


「ココーーー!!!」




「のぞみ・・・」

絶望の仮面にヒビが入り、のぞみは「穏やかな世界」を抜け出しました!

あのバルコニーとは違う、また別の世界へと移っていきます。



そこには、幻ではない本物のココの姿が(顔が近い)!



そして、なぜかお花畑です!
これ、カワリーノさんが用意してくれていたんでしょうか・・・。

「ココ!?」

「のぞみ!」




「もう二度と会えないかと思ったよ」

「無事でよかった・・・」





「聞こえたよ・・・ココの声・・・」


「ココが呼んでくれたから、大切なことを思い出せたの」

「わたしにはやりたいことがある、叶えたい夢があるんだって」

う~ん、いいですねえ。このラブラブっぷり。
のぞみの表情が本当にかわいいです。
恋愛描写の多い「プリキュア5」らしさが全開ですね。

そんなのぞみの叶えたい夢とは、ココの夢を叶えること。
パルミエ王国の復興なのです!

その瞬間、絶望の仮面が音を立てて割れはじめ――――、



仮面が砕かれました!
キュアドリームの復活です!

ドリームとココは、他のメンバー4人を迎えに行きます。

空間の中を漂う4人を見つけると、ドリームとココはそれぞれの額に手を当てて、その名前を呼びました。



すると、ドリームとココはみんなの「穏やかな世界」に入り込みます。




「みんな、迎えに来たよ」

ドリームの声に、みんなはあの動かない笑顔を消し、うつろな表情へと変わりました。



「ここはわたしたちの世界じゃないよ。一緒に帰ろう?」

――――しかし。

「ごめん。帰れないよ」

「わたし、怖いんです」

「自信がないの」

「もう無理だと思う」

4人の心は、それぞれの殻の中に閉じこもってしまっています。
ドリームは4人に向かって手を差し伸べました。


「無理じゃないよ」

「5人一緒なら、無理なことなんてなにもない!」

「なんでもできるんだよ!」

5人は立ち上がり、おそるおそる手をつなぎました。



ドリームからりんちゃんとうららへ、りんちゃんとうららからこまちさんとかれんさんへ、温かい光が灯っていきます。

「みんな、ごめんね。わたし、いっつも迷惑かけて、みんなに支えてもらってばっかりで」

「なに言ってるのよ」



みんなの目に光が戻っています!

「支えてもらってるのは、こっちだよ」

「わたしたちこそ、ごめんなさい」

「気持ちのどこかで、お互いに甘えていたと思うの」

「だからみんなバラバラになって・・・でも、またこうして一緒になれました!」

「じゃあ、これからも一緒にいてくれる?」



仮面を被ったみんなの体から虹色の光が放たれ、プリキュア5は戻ってきました!




「なぜだ・・・私の計画がなぜ・・・!」

絶望の仮面から逃れたことに戸惑うカワリーノさん。
恐ろしい形相でプリキュアたちをにらみますが、ここでカワリーノさんが本気を出したら本部が壊れてしまうと、ブンビーさんがなだめます。

カワリーノさんはすぐにいつもの冷静さを取り戻し、コロシアムのような建物の中に場所を移しました。



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ここで、前回怪物となったギリンマ君と最後の決戦です!
(ギリンマ君の存在を忘れていた方、正直に手を挙げてください!笑)



しかし、このギリンマ君はやはり強い!
5人がかりでも苦戦する一方です。

ドリームが吹き飛ばされたところをカワリーノさんが後ろから狙っています!
それをルージュがすばやく回避させました。



しかし、全速力でドリームに突っ込んで助けたために、ルージュは受け身が取れず左腕に傷を負ってしまいます。

「あなたがそんな目に遭うのも、そのお友だちのせいですよ」

「どんな目に遭ったっていい! あたしはのぞみと一緒にいたいのよ!」

カワリーノさんは表情のない目つきでルージュを見やると、今度はギリンマ君と戦っているレモネードのところへとワープします。

「仲間など見捨てて逃げればよかったものを。もうあなたの夢は叶いませんよ」

「わたしは、絶対に仲間を見捨てないし、夢をあきらめたりもしない!」



ドリームとルージュがレモネードの救援に来ました。
うららの夢は、のぞみも、りんちゃんも、みんなが応援しています。

そこへ突進してきたギリンマ君を、ミントが体を張ってブロック!



すかさずカワリーノさんが現れ、

「また仲間のために損な役回りですか?」

と、挑発します。

しかし、そこへアクアがバックアップ!



「それがこまちの優しさよ! わたしが一番よくわかってるわ!」

「ひとりぼっちのあなたに何がわかるというのですか」

「かれんはひとりじゃない! わたしもみんなもいるわ! ひとりになんか、絶対させない!」

ミントとアクアがギリンマ君を押し返したところへ、ドリーム・ルージュ・レモネードのトリプルキック!



上級生組と下級生組の連携プレーです!

ふがいないギリンマ君を見かねたカワリーノさんが邪悪な力を注ぎこむと、ギリンマ君はさらに巨大化しました。

その強大な攻撃に吹き飛ばされるプリキュアたち。
壁に叩きつけられたドリームの元へ、ココ・ナッツ・ミルクの3人が駆け寄ります。



ドリームの身を案じる3人に、大丈夫だから隠れていてと気丈に振る舞うドリームですが、その体は立ちあげれないほど傷だらけでした。

そんな姿に、ミルクが目をうるませます。



「ミルクは、なにもできないミル・・・迷惑かけてばかりミル・・・ごめんなさいミル」



ミルクが謝りました。
あのミルクが謝りました!
あのミルクが素直に謝ったのです!!!



そんなミルクの頭に、ドリームがそっと手を置きました。

「ミルク。ナッツハウスに帰ったら、一緒に蝶の飾りをつくろうね」

ドリームは希望を見失っていません。
いつも未来のことだけを考えています。

力を振り絞り、ギリンマ君の前に立ちはだかるドリーム。
その姿に触発されたように、4人も立ち上がりました。



「わかりました。茶番はもう、終わりにしましょう!」

カワリーノさんが最後の攻撃に向かったそのとき!


「一緒につくるミル!」

声の主はミルクです!


「みんなで一緒に、蝶の飾りをつくるミルーーー!!!」

すると、ミルクの持っていたトランクから5色の光が飛び出し、

巨大な新アイテムが誕生しました!



みんなでアイテムに乗り込み、新必殺技「プリキュア・ファイブ・エクスプロージョン」の発動です!



見事、ギリンマ君の体を粉砕!

やられる直前、ギリンマ君本来のシルエットが現れ、粉々に砕けていく演出がちょっと怖いです(汗)。



そして、プリキュアたちはそのままこの新アイテムに乗って帰っていきました。



アイテムに乗ったまま直立不動で飛んでいく5人。
なかなかシュールな画ですね(笑)。

というかこのアイテム、移動手段としても使えるんですね。
この記事のためにこの回を見直していなければ気付かないところでした(笑)。

そして到着したのはなぜか水無月邸。



えーと・・・どうしてナッツハウスじゃないんですかね(笑)。
たしかナッツハウスの目の前にはわりと広々とした河川敷があったはずなんですがこのアイテムの着陸にはかれんさんの家の庭くらいのスペースが必要なんでしょうか。
じいやに見られていたらどうするつもりだったんでしょう(笑)。


ともあれ、ミルクも製作に加わってついに完成したビーズの蝶飾り。
これなら店に飾れると、いつも辛口のナッツも太鼓判を押しました。



長いケンカもこれで一件落着。
みんな笑顔で、めでたしめでたしです。




いやあ、長い戦いもようやく終わりました。

前回の「大ピンチ!悪夢の招待状」に続く今回は、希望のプリキュアであるのぞみが大きくフィーチャーされています。
のぞみが希望を取り戻すことができたのは、前回のココの言葉のおかげですね。
そして、「穏やかな世界」でみんなが言っていた「いつも仲良く楽しく」という言葉を否定することがターニングポイントとなりました。

この「プリキュア5」のメンバーは、プリキュアシリーズとしてはめずらしく、普段からケンカや言い争いが絶えない間柄です。
なにか物事を決めるときも、みんながそれぞれ違う主張をして、すんなりと意見がまとまることはめったにありません。
そうした背景があるからこそ、「楽しいだけじゃダメなんだよ!」というのぞみの言葉が、「穏やかな世界」に作られたニセモノの仲間ではなく、いつものみんなとの日常を取り戻したいという思いを表していました。


そして、今回の騒動を巻き起こしたもうひとりの張本人・ミルク。
彼女の気持ちは、戦いが終わった後のナッツハウスで、ココの口から出たこの言葉に集約されています。

「ミルクは、みんなと一緒につくりたかったんだよな」

前回の冒頭を見ても、蝶飾りを作るのはプリキュア5人の仕事で、ミルクは眺めているだけでした。
前回の記事にも書きましたが、このとき5人はミルクを小さな子ども扱いをしていたのです。

子どもは子ども扱いされることを嫌います。
だれだって、みそっかすにされたくはありません。
不器用に作業をするのぞみを見ていただけに、ミルクが自分もやってみたいと思うのは自然なことでしょう。
だからこそ、ドリームが「一緒に蝶の飾りをつくろう」と言ったことが、ミルクの新しい力を解放するきっかけになったのです。

新しい力を発動させたミルクのセリフは、「みんなで一緒に蝶の飾りを作るミル!」でした。
もしも物語の演出面だけで考えるならば、新しい力を開放するセリフは、ミルクがみんなに謝る言葉のほうが良かったでしょう。
しかし、この物語の話の性質としては、あの場面ではミルクがこれからのことに目を向けて、「みんなと一緒に蝶の飾りをつくる」と宣言することが大事なのです。

「大切なのは、これからどうするかだよ」と、ココが言っていました。
その言葉はのぞみに希望を与え、4人のメンバーを救うことにつながります。
しかし、それだけではなく、ミルクが過去のあやまちを認め、未来へ目を向けることで「新たなる5人の力」が生まれることを暗示していたのです。

印象的なセリフがいくつも出てきたこのお話。
とってもみごとな脚本で描かれた回だったと思います。




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