2015年9月17日木曜日

バトルセレクション「ドキドキ!中間テストは恋の迷宮」

みなさま、こんにちは。
夏木ひつじです。

プリキュアのかっこいいバトルを紹介するこのコーナー。
今日は初代「ふたりはプリキュア」、第18話「ドキドキ!中間テストは恋の迷宮」をご紹介いたします!




タイトルの「恋」は、ドツクゾーンから虹の園(人間界)に潜入しているキリヤくんに関わってきます。


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物語は、登校中のなぎさが志穂と莉奈に話しかけられるところからはじまります。




背の高いおさげの子が高清水莉奈ちゃん。
背の小さいショートカットの子が久保田志穂ちゃんです。


話題は先週(放送日的に)のお話のこと。
なぎさとほのかがサッカー部の藤P先輩と木俣先輩、そしてキリヤくんと5人で、木俣先輩のお祖父さんがやっている農家のお手伝いに行ったのです。
なぎさとしては憧れの藤P先輩とは緊張してうまく喋れないわ、ドツクゾーンの連中にも襲われるわで散々だったのですが、女子に人気のキリヤくんと一緒に出かけたということで志穂と莉奈はうらやましがっています。
なぎさはあんまりキリヤくんが好みのタイプではないのか(というより藤P先輩しか目に入っていないためか)、彼についてはいつもどおり気のない返事をします。

そのうち話題は明日からはじまるテストの話に。
するとなぎさは、

「その話は今したくない!」

と、テストのこと自体考えないようにしている様子です。


そんな中、




なぎさたちのクラスメートの谷口聖子ちゃんが、キリヤくんのことが最近気になるという話をしていました。
なぎさ・志穂・莉奈を合わせた4人でガールズトークに花を咲かせるうち、

「もう告るっきゃないでしょ!」

という莉奈の発言から、話題はどんどんヒートアップしていきます。

「でも、しゃべったこともないし・・・」

恥ずかしがる聖子ですが、

「大丈夫、もっと自信を持たなくっちゃ。聖子はかわいいんだから」

「それにやさしいし」

「成績もわたしよりずっといい!」

なぎさより成績がいいと言われても褒めてるのかどうか微妙なところですが、3人は口々に聖子を盛り立ててキリヤくんに告白させようとしています。

そこにたまたま通りかかったほのか。





「ねえねえ、雪城さん。聞いて聞いて!」

と、恋バナに一番盛り上がってる莉奈がほのかに話しかけます。

「聖子が、人生最大の決断のときを迎えているのよ!」

「決断? なんのこと?」

「一世一代の恋を告白するかどうかの決断!」

しかし、聖子自身は告白する気まではなかったようで、尻込みしている様子。
周りだけが盛り上がっています。

「ねえ、雪城さんからもひとこと言ってあげて」

しかしほのかは、本人があまり乗り気でないのに無責任に告白をうながすことに躊躇があるようで、ちょっと困ったような表情を浮かべます。

「わたしも、自分の気持ちを相手に伝えるってことは、大切なことだと思うよ」

少し考えた末に、こう言いました。
聖子の告白に関してというより、一般論として物を言っているのかもしれません。

「そんな相手がいるだけでも、すばらしいことだと思うよ」

「さすが雪城さん、いいこと言うなあ」

「大丈夫よ、みんなで応援するから!」

「そうよ、聖子。がんばれ! ダメだったらわたしがなぐさめ――――」

「「縁起でもないこと言わない!!」」

なぎさたちの様子を見て、ほのかと聖子は微笑みあいます。




さて、ところ変わってこちらは男子中等部のグラウンド。
どうやら放課後のサッカー部の練習のようです。




試合形式の練習中、ボールデッドになったところでキリヤくんが上級生と交代で試合に出ます。




が、キリヤくんは交代時のハイタッチをスルー。

準備運動したりして気合いは十分のようですが、チームスポーツということを全く意識していません。

「とにかく、ボールを取りゃいいんだろ」



おおーっと!
キリヤくん、真後ろからのスライディングタックル!



当然笛が鳴りますが、キリヤくんはかまわずプレー続行。
相手チームが呆然としている中、ひとりでシュートを決めて右手を掲げました。

してやったりという表情のキリヤくんでしたが、チームメートからは非難轟々です。

「ファールの笛が聞こえなかったのか、キリヤ!」
「なにやってんだよ!」
「後ろからあんな危険なスライディングタックルしていいと思ってんのか! 一歩間違えれば大怪我だぞ!」

ムッとした表情を浮かべるキリヤに、2年生のサッカー部員が詰め寄ります。
すかさず、藤P先輩があいだに入りました。




「まあ、待て」

「キャプテンだって見たでしょ、こいつのラフプレー!」

「キリヤは入ったばっかりで、激しいプレーと反則の区別がついてないんだ。後で俺からも言っておくから、な」

興奮気味の2年生をなだめた後、藤P先輩はキリヤに向き直ります。

「危険なプレーは絶対にダメだ! 今のはお前が悪い。今度からは気をつけろよ

「でもまあ、みんな同じクラブの仲間だ。そのうち仲良くなるよ」

藤P先輩は、キリヤくんがサッカー部内で(というか虹の園で)ひとり浮いていることを気にかけているようです。


そうして夕暮れの帰り道。
キリヤくんは藤P先輩に言われた「そのうち仲良くなる」という言葉を思い返しながら帰途についていました。

と、そこへ――――。




「誰ですか?」

「ごめんなさい、おどろいた? わたし、2年桜組の谷口聖子です」

緊張した面持ちで話しはじめる聖子。
どうやら莉奈たちの勢いに飲まれ、告白することを決心したようです。
テスト前日にすごいなあ。

「これ、読んでください」




思いの丈を込めた手紙を渡す聖子。
しかし――――。


「なんのことか、よくわからないんですけど」

「わ、わたしの一方的なお願いだから、キリヤくんにとっては迷惑なことだってわかってるけど・・・」

「なんだか、かったるそうだから勘弁して」





聖子を無視して先へ進んだキリヤくんの肩に当たり、ラブレターは地面に落ちてしまいました。
それを拾う聖子と、背を向けて歩き続けるキリヤくん。



「・・・一体なんなんだ」


いらだたしげにつぶやきます。

そんなキリヤくんが向かった先は図書館でした。




「勉強が好きなんですか?」

ほのかが顔を上げます。

「キリヤくん・・・」

ふたりは言葉を交わした後、公園のベンチへ場所を移しました。




「周りがなに考えてんのかよくわかんなくて、どうすればいいのかなって」

「周りのことがわからないって、よくあることだと思うけど」

キリヤくんが虹の園に潜入してほのかに近づく理由は、プリキュアを倒し、プリズムストーンを手に入れるためのはずでした。
しかし、今はそのプリキュア相手に悩み事の相談をしています。

「もしかしたら、自分からちゃんと付き合おうとしてないからじゃない?」

「たとえば、自分のことをキチンと相手に伝えようとする気持ちかな」

「それが伝われば、きっと相手も一生懸命応えようとすると思うの」

「それで、本当にお互いのことを思えるようになれば、やさしくもできるし、怒ることもできる」

「人と人とのつながりって、そんなものじゃない?」




キリヤくんは、ほのかの言葉をかみしめるように聞いていました。

もしもこれがプリキュアとドツクゾーンの人間でなければ、どこから見ても普通の青春風景です。
しかし、ふたりは戦わなければならない宿命にある存在。

キリヤくんの指先には、先週の農作業でケガをした際に、ほのかに巻いてもらった絆創膏がありました。


その夜、空に浮かび、物思いに耽けるキリヤ。




そこへ、ひとつの影がキリヤの顔にかかります。


「なにか用かい? 姉さん」



同じく空に浮かんでいるのは、キリヤの姉・ポイズニーです。

「ここの奴らといて、そんなに楽しい? あんたもしかして本気で仲良くなろうと思ってるんじゃ――――」

「やめてよ、そんなこと思ってないよ」

「まあ、いいわ。あんたの気まぐれな学園生活も明日で終わりだから」

「どういうこと?」

「楽しみにしてるがいいわ」

そう言って、ポイズニーは夜空に消えました。


――――翌朝。




男子部の校門の前でだれかを待っている様子の志穂と莉奈、そして聖子。


「あっ、来た」

待ち人はキリヤくんでした。


志穂と莉奈は、聖子の書いたラブレターを受け取ってくれるように頼んでいます。
受け取ってくれるだけでいいから、と。

「・・・も、もういいよ・・・キリヤくんだって迷惑だよ」

聖子はそう言いましたが、莉奈たちは引きません。

「なに言ってんの。引っ込み思案の聖子が、せっかくここまでやったんじゃない」

「そうだよ、せめて気持ちだけでも伝えなきゃだよ」

でも・・・とすでに諦め気味の聖子の肩に手を置いて、莉奈が言いました。



「雪城さんだってあんなに応援してくれたじゃない」


その言葉に、気のない顔をしていたキリヤくんの表情が変わります。



「雪城・・・・・・」


「あいつが・・・こいつのために・・・」

キリヤくんの頭に、昨日のほのかの笑顔や、いっしょに農作業をしたときの様子が思い出されます。

「僕は・・・一体・・・」

いろいろな思いが複雑に行き来しているキリヤくんの心の内も知らず、3人は話を続けています。





「ふたりとも、ありがとう。でも、もういいの・・・。キリヤくん、ごめんね。私やっぱり――――」

言いながら聖子が顔を上げた瞬間――――。






眉がなく、瞳が薄い青色をしているのは、人間に化けているキリヤくんではなく、ドツクゾーンのキリヤの姿です。

それはほんの一瞬のことだったのでしょう。

聖子の手から手紙をもぎ取り、振り返ったキリヤは人間の姿に戻っていました。




「女子部は今日から試験なんだろ。早く行けよ」
「僕はお前たちに用はない」

「帰れ!!!」




振り返った聖子の目の前で、キリヤくんは聖子の手紙を引きちぎりました。


場面が変わり、こちらは女子中等部。
ほのかが登校してきたところです。





上履きに替えているほのかは、なにやらすすり泣くような声を耳にしました。
声のする方向へ行ってみると、




顔を覆って泣き続ける聖子と、どうしたらいいかわからない様子の莉奈と志穂がいました。



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ほのかたちの通うベローネ学院は共学校ですが、男子中等部と女子中等部で校舎が分かれています。
同じ敷地内にはあるようですが、テストの日程なども違うので、事実上の男子校と女子校でしょう。

そんな男子部の校舎へ、来客用のスリッパを履き、ほのかが乗り込んでいきます。





怒りのほのか、この表情です。


学校というのは、1年生の階に上級生がやってくるだけでも一種の異様な雰囲気を発するもの。
男子しかいないはずの校舎に女子生徒がやってきているのですからなおさらです。

ほのかの無言の迫力に、男子部の1年生たちは自然と道を開けていきます。

そうしてたどり着いたキリヤくんの教室。






「どうしてあんなことしたの」

前置きもなく、ほのかは怒りの声を発します。

「そりゃあ、あの子たちだって強引すぎたかもしれないし、キリヤくんにしてみれば迷惑なことだったかもしれない」


「でも、あそこまですることないでしょう!」




ほのかはキリヤくんに詰め寄ります。

「それじゃあ、いつまで経っても人との付き合い方なんてわかりっこない!」

「もう少し相手の気持ちも考えてあげて」

「もっと人のこころを大切にしてあげて!」

莉奈たちから事情を聞いたなぎさがここで追いつき、止めに入りますが、こうなったほのかの勢いは誰にも止められません。





「僕より、あいつの方が大事なんだ」


なぎさとほのかが押し問答をしているなか、キリヤくんはつぶやくように言いました。

「あいつのこと応援してたんだろ?」

「そのとき、僕のことなんか考えてなかったんだろ?」

「だって、ほのかは聖子の相手がキリヤくんだったなんて知らなかったんだよ」

「それって言い訳になんのか?」



「そのおかげで僕はいい迷惑だよ」

「人の気持ちを考えろって言ったのはアンタだろ」

「あのときは、ただ――――」

言いよどむほのかに、キリヤくんはせき立てるように言葉を続けます。

「じゃあ、アンタに僕の気持ちがわかるのか!」

「心ってなんだ! 僕の心って一体なんだ! あるとすればどんな心だよ!」

「人のことをなにも知らないくせに――――」


「偉そうなことを言うな!!!」






いつも冷めているキリヤくんが、目を見開き、声を荒げ、ほのかに激しい言葉をぶつけます。

指に巻いてもらった絆創膏をフラッシュバックさせながら。

「そうね・・・そうだった・・・」

「・・・わたし、キリヤくんのことなにも知らなかった・・・なのに・・・」

ほのかには、キリヤくんの言葉は否定できませんでした。

「ごめんね・・・ごめんなさい・・・・・・」





謝られたところで、キリヤくんの複雑な心情がほどかれるわけではありません。
唇をかみしめ、頬を震わせています。




そんな中、女子部ではテストがはじまろうとしていました。
なぎさとほのかの姿が見えないことに、担任のよし美先生も心配顔ですが、テストを延期するわけにもいきません




キリヤくんの言葉を気にしているせいかぼんやりしているほのかの手を取り、なぎさは教室へ走ります。

テスト開始にギリギリ間に合いますが、ふたりは焦ってスッテンコロリン。




「あっ、来た!」

「ていうか、早く早く早く」

もはやチャイムが鳴る直前、莉奈と志穂も焦っています。




起き上がりながら急いで扉を開けると、そこには――――。

なにもありません!



床も壁も教室もない謎の空間に突然迷い込み、果てしない虚空を落下し続けるふたり。

そこへ、ポイズニーの声が響きます。

「待ってたわよ」

謎の空間を落ち続けていますが、なんとかふたりは手を繋ぎ、デュアル・オーロラ・ウェーブ!



「闇の力のしもべたちよ!」

「とっとと、おうちに帰りなさい!」


「・・・・・・あれ?」

首をひねるキュアホワイト。

なんとそこは、




あたり一面、鏡の世界でした。


「今日こそプリズムストーンは頂くわよ!」


どこからともなく現れたポイズニー。

キュアブラックが素早く反応してキックを打ち込みます。

しかし、




それは鏡に映ったポイズニーの姿でした。

迷宮のように入り組んだこの空間の、あらゆる壁が鏡となって複雑に反射しあっているため、本物のポイズニーがどこにいるのか全くわかりません。




ブラックの背後からふたたびポイズニー!




回し蹴りで応戦しますが、




またしても、鏡。

そこへ、本物のポイズニーが背後からブラックを蹴り飛ばしました。

さらに、ホワイトを体当たりで鏡の壁に叩きつけ、飛ばされてきたブラックに先回りをして回転蹴りをくらわせます。





ふたりは大ピンチ。
こちらの攻撃は全く当たらず、相手は的確にこちらを狙ってきます。


一方、男子部の教室では――――。






キリヤくんは授業も上の空(普段から聞いてないでしょうけど)。
思いつめた表情をして、先ほどのほのかの言葉を頭の中に繰り返しています。

キリヤが虹の園に潜入したのは、プリキュアに近づき、油断させ、プリズムストーンを奪うためでした。
しかし今は、キリヤくんのほうが人間にこころを乱されています。


そのプリキュアは、キリヤくんの姉・ポイズニーと激闘中。



「ダダダダダダダダダダッ」



息もつかせぬ連続攻撃を繰り出すブラックですが、





ポイズニーは全ての攻撃を紙一重でかわしていきます。

それでも諦めずに攻撃を続けるブラック。

ついにポイズニーの姿を捉え、その攻撃が当たった――――と思ったら、




さっきまでそこにいたはずのポイズニーですが、いつの間にかその姿は鏡の虚像となっています。


くやしがるブラックの隙を突き、背後からポイズニーが低空飛行で近づいてきます。



「ブラック、危ない!」


ホワイトの声でいち早く気付いたブラックは、体を回転させながら間一髪、ジャンプでかわします。





そのまま、ポイズニーの腕をキャッチ!


直接捕まえていれば、もう鏡に惑わされることはありません。



ホワイトがもう片方の腕をつかみ、

ふたりで大回転!

勢いのまま鏡の壁に叩きつけます!

敵ながら、すっごい痛そう(笑)。


「もう、許してあーげない」

壁に叩きつけられた格好のままで、ポイズニーは指をパチンと鳴らしました。
すると――――。




いつの間にか、ブラックとホワイトは鏡の中に閉じ込められています。


「あなたたちは、これからこうなるの」

ポイズニーがもう一度指を鳴らすと、隣にあった鏡の壁が粉々に砕け散りました。

「プリズムストーンは、後でゆっくり破片の中から探そっと」

ブラックとホワイトは必死に鏡の壁を叩きますが、そこから出ることができません。
ポイズニーが指を鳴らすポーズを取ります。

もはや絶体絶命の大ピンチ!

しかし、そのときふたりの背後から、なにやら明るい光が射し込んできました。




次の瞬間、ポイズニーの指がパチンと鳴らされました。
激しい衝撃とともに砕け飛ぶ鏡の破片。

しかし、光に包まれていたふたりは、




なんとそこは学校の廊下の天井。


そのまま床へ落下してスッテンコロリン。





「あっ、来た!」

「ていうか、早く早く早く」

チャイムが鳴る直前、焦っている莉奈と志穂。

ふたりが扉を開けると、




いつもの教室がそこにありました。

チャイムが響く中、不可解な現象に顔を見合わせるふたり。
しかし、テストには間に合ったようなので一安心です。


一方、不可解に思っているのはこちらも同じでした。



「逃げた・・・? なんで・・・」


脱出できるはずのない空間から、ふたりは姿を消しました。
破片の中にはプリキュアの姿もプリズムストーンもありません。




ほのかたちのクラス、2年桜組の教室から、緑髪の男子生徒がひとり歩き去っていきます・・・。



「ごめんね、私があんなこと言っちゃったから・・・」

「ううん。いいの。だって、みんなが励ましてくれたことはうれしかったもの」

放課後、ほのかと聖子は連れ立って下校していました。

「実はね、雪城さんを待っているあいだに、キリヤくんと会ったの」

「手紙は受け取れないって、わざわざ言いに来てくれたの」

「そして、謝ってくれた」

「ちょっと残念だったけど、でも、なんかスッキリしたみたい」

聖子はキリヤくんに、ありがとう、と礼を言いました。
するとキリヤくんは、普段見せないようなキョトンとした顔をしていたのだと言います。

聖子は失恋してしまいましたが、後味の悪さはもう残っていません。
振り返った彼女には、笑顔が満ちていました。




さて、今回のバトルは「鏡の世界」が舞台となっていました。
プリキュアで鏡の世界といえば、「プリキュア5」の映画や、「スマイルプリキュア!」のれいかの初変身回などが挙げられます。

しかし、「プリキュア5劇場版」の戦闘は、自分自身とは正反対の考え方を持ったニセモノの自分自身との戦い、という精神的な部分を強調したバトルであり、
「スマイル」においては、鏡で増幅された敵の中からいかにして本物をみやぶるかという頭脳戦でした。

今回は、確かにそこにいたはずの敵が鏡の虚像であったり、自分自身が鏡に閉じ込められてしまったりと、ふしぎな空間での戦いです。

そのふしぎさは、戦いが終わったあとも続きます。
鏡の世界に入る直前まで時間が巻き戻ってしまったような時空のズレがありましたし、敵であるポイズニーにしても、なぜプリキュアがあの空間から逃げることができたのか不可解極まりありません。

実はこの先週の回のバトルでも、ポイズニーはブラックとホワイトを引き離して別々にすることで無力化し、ホワイトを倒す寸前まで追い詰めたのですが、ブラックとホワイトを隔てていた岩壁の結界が突然効力を失ってブラックに破壊されてしまうという現象が起こっていました。

そのとき、ポイズニーのサポート役として結界を作っていたのがキリヤ。
今回も、ほのかたちの教室の前から去っていくキリヤくんの後ろ姿があります。

よもや自分の弟が敵の助力をしているなどとは思わないポイズニーは、プリキュアの謎の力の前に続けざまに屈したことで、背に箭を立てない決意をもってプリキュアとの戦いに挑むことになっていきます。

それはプリキュアとの決着を意味し、キリヤにとっては姉とほのかどちらかを失うことを意味するのですが、その結末はぜひあなたの目で見てください・・・。




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