2015年8月29日土曜日

バトルセレクション「ありすの夢!花がつないだともだち」

みなさま、こんにちは。
夏木ひつじです。

プリキュアのすんごいバトルを紹介していく「プリキュア・バトルセレクション」のコーナー。
本日は「ドキドキ!プリキュア」から、第41話「ありすの夢!花がつないだともだち」をご紹介いたします。


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今回の主役はありす。
ありすの家の庭園で、お花に水をあげているところから物語ははじまります。



ありすは子どものころ、お花屋さんになることが将来の夢だったそうです。
しかし、四葉財閥の跡を継ぐことになっているので、その夢はもう叶うことはありません。

少しさびしげな表情を浮かべるありす。
するとマナが、



「その夢、叶えてあげるよ!」



ありすに笑顔を向けます。


やってきたのはフリーマーケットの広場。
たしかに、ここならだれでも気軽にお店が開けますね!



幼いころからの夢が叶ってうれしそうなありすですが、そこへ聞き覚えのある高笑いが・・・。



ありすの(自称)ライバル・五星麗奈です。


彼女はありすに対抗心を燃やし、取り巻きたちとともに花屋を開きました。




ありすと勝負だと息巻く麗奈ですが、ありすは彼女のライバル心にもどこ吹く風。

「うれしいですわ。麗奈さんといっしょにお花屋さんができるなんて」

と、笑顔を見せます。

そんなこんなで、ありすと麗奈のお花屋さん対決がはじまりましたが、ありすの店は客足が伸びません。
それもそのはず、隣にある麗奈の店では高級な花を、なんと相場の1/30の値段で売っているのです。



大繁盛の麗奈のお店。


そんな中、ひとりのオジサマがありすの店にやってきました。





なんだか疲れた様子のオジサマに、ありすはこの笑顔で対応します。
とってもかわいい!

オジサマが手に取った花を解説するありす。



「コスモスです。わたし、この花を見ていると、心がふんわり~ってなります」

「じゃあ、これをお願いしようかな」

丁寧に包んでコスモスを渡すありすに、

「なんだか元気が出てきたよ。ありがとう」

と、オジサマも笑顔になりました。

そんな様子にありすはもちろん、マナたちも大喜び!





「やったね!」

「ありす、なんだか本物のお花屋さんっぽかったよ」

「本当ですか? うれしいですわ。」

「お花屋さんって、花といっしょに愛も届けているのかもね」

「わたしも、レジーナにそんな花を贈りたいな」

そこへ、

「お花なんていらな~い」

と、上空からレジーナの声が。





「でも、花を見ると元気にならない?」

「言ったでしょ。許せないのよ、あたしよりも美しいものは全てね!」

そう言うと、レジーナはどこかへ行ってしまいました。


そんな折、フリーマーケットで広場がふさがっているためにラジコンを飛ばせなくなってしまった男の人がいました。

「ちぇっ、フリマのせいでラジコン飛ばせないじゃん」
「あんな花、枯れちゃえばいいのに」

一旦は自己中心的な考えを起こす彼ですが、母の日に花をプレゼントしたときにお母さんが喜んでくれていたことを思い出し、自分の考えを改めます。


しかし――――。



「花なんか全部、枯らしちゃえ」 


レジーナは彼のプシュケーを黒く染めると、ジコチューを作り出しました。
そのジコチューの影響か、広場の花がみるみる枯れていきます。





しかし、ジコチューが現れたときにシャルルたちに聞こえるはずの「闇の鼓動」が聞こえません。

そんな中、五星麗奈の泣き声が響き渡りました。




大切に育ててきた花が枯れてしまい、涙する麗奈。
ありすに敵対心を燃やしていた麗奈ですが、花に対する愛情は本物だったのです。
声をかけようと近寄ったありすは、枯れてしまった鉢の中に一本の若葉があるのを見つけました。





「麗奈さん。緑の葉が一枚でもあるなら、まだ再生の可能性がありますわ」

「さあ、急いで応急処置を!」

ありすの花にも若葉がひとつだけ残っていました。
ふたりは急いで修復作業に取りかかります。



「根を水できれいに洗って」

「枯れていない根だけを残して、株の負担を減らす」

「新しい土に植え替えて」
「水をあげます」

「あとは、再生するのを信じて待つだけです」


とりあえずの応急処置が終わりました。

しかし、麗奈はありすが自分にやさしくしてくれることを不思議に思います。
そんな麗奈に、ありすはにっこりとほほえんで言いました。

「この応急処置のしかたは、麗奈さんが教えてくれたことですわ」

「それにわたしは、麗奈さんが花にたっぷりの愛情を注いでいることを知っています。初めて出会った、そのときから――」




子どものころのありすと麗奈

花が弱ってしまってどうしたらいいかわからないありすに、
麗奈が処置のしかたを教えてあげたのです。


「あのときから、麗奈さんはわたしの、大切なお友だちですわ」

自分は嫌われているとばかり思っていた麗奈は、大粒の涙をこぼします。



そこへ、セバスチャンがありすに声をかけました。



「お嬢様。花が枯れてしまう理由がわかりました」


セバスチャンはタブレット端末で、四葉財閥の人工衛星が捉えた映像を映します。

そこに映っていたのはレジーナとジコチュー。
なんと、ジコチューは成層圏から地球へ向けて、花を枯らすジャネジーの種を振りまいていました。
あまりにも遠く離れていたため、シャルルたちも「悪の鼓動」を感じることができなかったのです。




画像をズームするとレジーナの姿が!

しかし、成層圏にいる敵とどう戦えばいいのか、マナたちにはわかりません。

 「ひとつだけ、手があります!」




ありすの向かった先は四葉財閥の航空機格納庫でした。
地面からせり出した航空機に、ありすが乗り込んでいます!

「ありすって、飛行機の操縦もできるんだ・・・」

幼いころからいろいろな習い事をしてきたありすですが、まさか飛行機まで飛ばせるとは六花も思いもよらなかったようですね。

というか、普通は思いません(笑)。

残念ながらこの飛行機は一人乗りなので、ありす一人で成層圏へ向かい、ジコチューと戦うことに。



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そして、ついに出発!




ありす、宇宙へ――――!

いやまあ、成層圏だからまだ地球の空ですが。





ジコチューを発見したありすは、飛行機をオートパイロットに切り替えてプリキュアに変身します!





プリキュアに変身するため、コックピットから出るありす。

って、大丈夫なんですか!?
外に出ちゃって大丈夫なんですか!?

ウィキペディアによると、成層圏は高度がおよそ20~50kmあたり。

空と宇宙の境界の目安である「カーマン・ライン」というものが高度100kmにあるとのことなので、地上と宇宙の中間くらいと考えればいいのでしょうか。
その気温は0℃~-75℃。
空気もすっごく薄そうですけど、ありす、大丈夫なんでしょうか!?

とにもかくにも、プリキュアに変身です!





プリキュア・ラブリンク!

ひだまりポカポカ、キュアロゼッタ!



ロゼッタはジコチューの枝に降り立ち、レジーナと対峙します!





ありすはレジーナに花を枯らすのはやめるよう説得しますが、レジーナは聞き入れません。
ありすはなおも説得を続けます。


「花は枯れ果て、残ったのは小さな葉っぱだけです」
「でも、それでも必死に生きようとしています」
「その姿は、花と同じくらい美しいと思いませんか?」
「レジーナさんの中には、美しいものを素直に美しいと感じるこころがあるはずです」
「わたしはそう信じています」

「ふーん、だったらなんなの?」


ロゼッタは地球から持ってきた、生き残った若葉を差し出しました。



「受け取ってください、この愛を!」

愛という言葉に、レジーナがかすかに反応します。

困惑したような表情を浮かべ、

「愛・・・」

とつぶやきました。



キングジコチューによって赤く染められていた瞳の色が、一瞬だけレジーナ本来の薄い青色に戻ります。

しかし、ロゼッタの言葉を振り払うように激しく首を振ると、レジーナの目はふたたび赤く染まっていました。



それに呼応するようにして、ジコチューがロゼッタを攻撃します。



持っていた若葉をかばったために、ロゼッタは攻撃をまともにくらってしまいます。




そのまま成層圏から地球へと落下していくロゼッタ。
自分の愛の力が足りなかったと嘆いています。

しかしこれ、ロゼッタの体は大丈夫なんでしょうか!?
プリキュアだから大丈夫なんでしょう!

しかし、この若葉だけは守らなければなりません。
ロゼッタはまだ諦めるわけにはいかないのです。

そこへ、「マジカルラブリーハープ」の音色が響いてきました。
その音色でロゼッタに翼が生えてエンジェルモードへ。
空を飛び、落下から免れることができました。

しかし、どうしてハープの音が聞こえてきたのか。
不思議に思うロゼッタに、キュアハートの声が!






五星麗奈が、大型機を操縦して4人とともにやってきたのです!
この子も航空機の操縦できるんだ・・・。

どうやら麗奈はマナたちから、ありすがプリキュアであることを聞いてきたようです。
麗奈はロゼッタに、これまで自分がいじわるをしてきたのはありすと友だちになりたかったからだと告白しました。

ところが、ありすは初めて会ったときから麗奈と友だちだと思っていたと言いました。
感激の涙を流す麗奈。
大切な友だちであるありすをハートたちに託し、麗奈はその場を離れました。

そこへ、レジーナがハートに話を聞いてほしいと声をかけます。



レジーナと友だちになることを諦めていないハートは、よろこんでレジーナの元へ飛んでいきました。

「わたしも、レジーナといっぱいお話したいの」

「あたしね、そういう友だちごっこ、一番ムカつくの!」





鋭い目つきでそう言い放つレジーナに、ハートは動揺します。
そこへ、ジコチューの攻撃が襲いかかりました。

すかさずハートの前に割って入り、攻撃を防ぐロゼッタ!



ロゼッタ・リフレクション!


レジーナはいらだった様子で「ミラクル・ドラゴン・グレイブ」に闇の力を込め、プリキュアたちに向けて振り下ろします。





この攻撃を間一髪でかわすプリキュアたち。
そこへ、キュアエースがレジーナに反撃!



しかし、レジーナのドラゴン・グレイブがエースを弾き飛ばしました。

続けざまにジコチューの攻撃が襲いかかります。



レジーナとジコチューの攻撃を受けてボロボロになる5人。
絶体絶命の大ピンチ!

勝ち誇ったレジーナは、地球上の花ぜんぶとプリキュアをしわくちゃにしちゃえとジコチューに命令します。



ジコチューが巨大な種をつくって発射!



しかしロゼッタが!

懸命のリフレクション!


必死に耐えるロゼッタですが、このままでは生命エネルギーまでも失われてしまうとエースが言います。


「わたしは、負けません!」

「ばっかみたい。それじゃあ守るだけで、なんにもできないじゃん」

「それでも構いません!」
「花はそこにあるだけで人々を笑顔にします」
「マナちゃんや麗奈さんたちは、わたしにとって花と同じ」
「ならば、わたしにできることは全力でその花を守りぬくことです!」

「そして、レジーナさんも守るべき花のひとつなのです!」


「くっだらない! 消えちゃえー!」





ドラゴン・グレイブでジコチューの攻撃を後押しするレジーナ。
しかし、ロゼッタはあきらめません。


「あなたに、コスモスの花言葉を贈ります」
「花言葉は乙女の純真」
「本当のあなたは純真なこころを持っています」
「そして、そのこころは愛にあふれています」





ロゼッタの言葉に、レジーナは攻撃の手を止めました。
そして、自分の胸の中になにかを感じながら顔をゆがめます。





ジコチューの攻撃だけならロゼッタは負けません。
ついにジコチューの種がひび割れて、破壊することに成功しました!

ハートの号令で、「プリキュア・ロイヤル・ラブリー・ストレートフラッシュ」を放ちます!






無事にジコチューを浄化!
レジーナは姿を消し、町の花も元通りになりました。

ありすと麗奈は友情の証としてお互いの花を交換し、めでたしめでたしとなりました。






さて、「ドキドキ!プリキュア」では、マナたちとレジーナの友情が物語後半の大きなハイライトとなっています。

その中で、今回ありすが見せた大きなやさしさと博愛のこころは、キングジコチューによって洗脳されているレジーナにかつての姿を一瞬とはいえ取り戻させました。

ありすが麗奈とずっと友だちだと思っていたように、マナもレジーナと友だちであると信じています。
その思いはいつかレジーナに届くのでしょうか。

そしてそして、今回の見どころはなんといっても成層圏まで到達してのプリキュアのバトル!
過去作でも物語最後のラストバトルで宇宙に飛び出したプリキュアはいますが、通常の話でここまで行ったプリキュアは見当たりません。

四葉財閥と五星財閥のスケールの大きさを見せつけた回でしたが、航空機の操縦までできてしまう中学2年生というのもすごい(笑)。
このくらいのことができないようでは世界有数の超巨大企業のお嬢様は務まらないのでしょうね!
この回のバトルは理屈抜きで楽しんでください!



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