2015年8月26日水曜日

バトルセレクション「うるさ~い!キントレスキーと誕生日」

みなさま、こんにちは。
夏木ひつじです。

プリキュアの熱いバトルを紹介していく「プリキュア・バトルセレクション」。
本日は「ふたりはプリキュア Splash Star」より、第40話「うるさ~い!キントレスキーと誕生日」のご紹介です!


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物語は舞の家からはじまります。

この日、咲は舞が子どものころに描いた絵を見せてもらっていました。







これは舞が6歳の誕生日のときに描いた絵。
6歳が描いたものとは思えない絵の上手さに、咲は目を丸くします。

と、そこへ舞の兄・美翔和也が(いつもどおり牛乳を持って)登場!
幼いころの思い出話に花を咲かせます。



昔の話をされて恥ずかしがる舞と、

和也の登場に頬を染める咲。


そんな中、子どものころのアルバムを咲に見せてあげようという話になり、和也は舞にアルバムを取ってくるよう頼んで席を外させます。

舞がいなくなったところで、和也と舞のお母さんは身を乗り出して咲に話をします。

実はもうすぐ舞の誕生日があるのですが、その誕生パーティーを開く準備を、舞に内緒でしているのだそう。
そこで、咲には舞に気付かれないように学校の友だちを誘ってほしいと言うのです。

咲はもちろん快諾!

「そういうことなら任せてください! 準備もバッチリお手伝いしますから!」

「なんの準備?」

アルバムを持って現れた舞に、咲はしどろもどろでごまかしました(笑)。


そして翌日の学校。
教室のベランダにクラスメートを呼び出して、咲は舞の誕生パーティーのことを話します。

みんなで素敵なパーティーにしようと盛り上がり、手を合わせてかけ声を合わせます。

「みんな、一致団結してがんばるぞ~!」

「おー!」






「なにをがんばるの?」

その輪の中に、いつの間にか舞の姿が。



あわててごまかすクラスメートに、舞は首をかしげていました。


そして夕暮れ、学校の帰り道。
なにか欲しいものはないかと、咲は舞にたずねます。

しかし、これでは誕生日のことを言っているのがバレバレ。
あわてて「舞の好きなことってなに?」と、言い直しました。

咲の様子に不審がりながらも、舞は「やっぱり絵を書くことかな」と答えます。

子どものころからたくさんの絵を描いてきた舞。
しかし、それには理由がありました。

舞のお父さんとお母さんは、それぞれ天文学と考古学を専門とする学者さん。
研究が忙しく、舞が子どものころはいつも帰りが遅かったそうです。
ふたりが帰ってくる時間には、舞はいつも眠っていました。

その日あった出来事を親に話すのは、子どもにとってなによりの楽しみです。
それができなかった舞は、絵で手紙を描いてテーブルに置いておくことにしました。
その日に起こったことを絵に描いておけば、両親に話したかったことを伝えられると考えたのです。

お父さんとお母さんは舞の置き手紙をとても喜び、絵が上手だと褒めました。
幼い舞にはそれがうれしくて、絵を書くのが大好きになったのだと言います。


そんな話を聞いて、咲はなにかを思いついたようで・・・。



その夜、咲は机に向かってエンピツを走らせます。

どうやら咲は絵を描いているようです。
それを見ていたフラッピたちは、咲の絵にしきりと感心しています。

「大したものラピ」
「咲にも舞みたいな絵の才能があったラピ」

「そ、そっかな~」

得意げになる咲ですが、フラッピの次の一言が咲の胸に突き刺さりました。

「本当においしそうなナスの絵ラピ」




「これって・・・舞の顔なんだけど・・・」

まさか舞の絵だとは思いもしなかったフラッピ・ムープ・フープの3匹は、そろって絶句します。

これでは舞がかわいそう、ナスの絵ということにした方がいい、と勝手なことを言う3匹。
それが騒がしかったのか、同じ部屋で寝ている咲の妹・みのりちゃんが起きてしまいました。



フラッピたちはあわてて「スプラッシュコミューン」の中に戻ります。

みのりちゃんは咲が絵を描いていることに気がついて、画用紙をのぞきこみました。

「お、おいしそうなナスに見えた?」

自虐的に言う咲に、みのりちゃんは、

「舞おねえちゃんでしょ?」

さも当然といわんばかりです。

これにはフラッピたちはもちろん、咲本人もびっくり。
咲自身、舞には全然似ていないということがわかっています。

絵を描くのってむずかしいよね、とこぼす咲。

「描きたいものをよ~く見てから描くのがコツだって、舞おねえちゃんが言ってたよ」

みのりちゃんは、かつて舞から教わったことを咲に伝えました。


そして翌日――。





一日中、舞の顔を観察し続けた咲は、大空の樹の下で新しく絵を描きはじめるのでした。



そこに現れたのは、トレーニング用のジャージに身を包んだキントレスキー。
警戒態勢をとる咲ですが、キントレスキーは「今は戦うつもりはない」とのこと。

そして、咲が落としたスケッチブックを手に取り、これはなんの絵かと尋ねました。
大空の樹と舞の絵だと答えた咲に、キントレスキーは言葉を失います





「これが・・・・・・もう一人の、プリキュアだというのか・・・・・・」

「そうよ」

「・・・・・・・・・・・・」

「なによ。言いたいことがあるならハッキリ言いなさいよ!」

「ならば言わせてもらおう」

「ぜんっぜん違う!!!」

キントレスキーの言葉に、フラッピたちも頷きます。

「というか人の形をしておらん。よいか、この足の細さで体を支えられると思うか? それに、腕がこのような曲がり方をするとは一体どういう関節を――――」

「わかった。わかりました! 描き直せばいいんでしょ、描き直せば!」

「うむ。もっと骨格や筋肉のバランスを考えて正しく描け!」

やはり、キントレスキーは顔だちなどよりも、筋肉や体のつくりに注文があるようです。

しかし、描き直そうにも舞の誕生パーティーは明日。
こりゃ徹夜かも、とこぼす咲に、

「今夜は冷えそうだ。体を壊さぬよう気をつけるのだぞ。明日は万全な状態のお前たちを倒すのだからな」

そう告げてキントレスキーは姿を消しました。


翌日、昨夜から描き続けた舞の絵もようやく完成間近です。

そんな中、みのりちゃんが咲に手紙を差し出しました。
すっごく大きなおじさんから受け取ったというその手紙は、プリキュアふたりに宛てた果たし状でした。



署名とともに描かれたキントレスキーの自画像に、

「う、うまい・・・」

と唸る咲ですが、そんなことを言っている場合ではありません。
急いで舞のところへ向かいます。

舞の家へと急ぐ咲の向かいから、舞が走ってきました。
どうやら舞のところにもキントレスキーからの果たし状が届いていたようです。



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ふたりが約束の浜辺に着くと、すでにキントレスキーが待ち構えていました。

実はこの戦いの前、度重なるプリキュアへの敗北に、キントレスキーは最後通牒を言い渡されていたのです。

「最後の勝負だ」と息巻くキントレスキー。






咲と舞はプリキュアに変身します!




未来を照らし!

勇気を運べ!

天空に満ちる月、キュアブライト!

大地に薫る風、キュアウィンディ!


聖なる泉をけがす者よ!

アコギなマネは、おやめなさい!


咲はキュアブルームかキュアブライト、舞はキュアイーグレットかキュアウィンディのどちらかに変身することができますが、今回はブライト&ウィンディに変身しての戦いです!

まずは小手調べとばかりにキントレスキーがブライトにアタック!
ブライトはバリアを張って防ぎました。





その隙を突いてウィンディがキントレスキーの懐にもぐり込み、光弾を撃ち込みます!






あざやかな連携攻撃!

しかし、立ち上がったキントレスキーにはまだ余裕が感じられます。

「いいぞ、プリキュア。そうでなくては面白くない。私も持てる力をすべて出し尽くそう!」

キントレスキーは大空へ飛び上がると、全身の筋肉を膨張させました。



ヒゲとモヒカンも伸びています!

そして、その筋肉の破壊力は、



コンクリートの壁を溶かし、

衝撃波がアスファルトを走り、

町が破壊されていきます!


自分がその気になれば緑の郷(人間界)も一瞬で消し去ることができると豪語するキントレスキー。
プリキュアたちが町へのダメージを気にして戦いに集中できていないのを見て、いっそのことすべてを消し去ってやると言います。

そんなことをさせるわけにはいきません。

緑の郷を守るにはキントレスキーを倒すしかない!






ムープとフープの力を借りて、ブライトとウィンディは「スパイラル・リング」を装着。

ここからが本当の勝負です!



「光よ!」
ブライトの光弾がキントレスキーを襲います。

それをパンチで弾き落とすキントレスキー。
その隙に――――。


「風よ!」

必死に耐えるキントレスキー。
しかし、

パワーを込めたブライトの光弾が

キントレスキーを直撃します!

怯まず前進して拳を繰り出すキントレスキー。
ブライトはバリアで必死の応戦。

そこへ、ウィンディががら空きの足を狙います!


バランスを崩したキントレスキーに、
ブライトがバリアから放った攻撃を決めました!

倒れこむキントレスキーと、
上空にジャンプするブライト&ウィンディ。

ウィンディと

ブライトの

連続攻撃が決まりました!


この間、わずか35秒!
大迫力の攻防に息つくヒマもありません!

立ち上がったキントレスキーは、自分自身のすべてを賭けて戦い続けます。

「うれしいぞ、プリキュア。私はこの時を待っていた」
「私のすべてをぶつける相手に出会う、この時を!」

強い者と戦うという自分の目的のために町を破壊するキントレスキーを、プリキュアは許すわけにいきません。

ブライトとウィンディはスパイラル・リングに精霊の力を結集させ、最後の攻撃を放ちます。



精霊の光よ、命の輝きよ!

希望へ導け、ふたつの心!


キントレスキーは必死に防ぎます。


一度は攻撃を跳ね返したかに見えたキントレスキーですが、ブライトとウィンディの「スパイラル・リング」が回転力を増し、精霊の力でキントレスキーを追い込みます。

そして――。





なんと、キントレスキーはプリキュアの攻撃を弾き返しました。

しかし、彼はすべての力を使い果たしたようです。

「これまでか・・・・・・」
「しかし、私は満足した」
「すばらしい戦いだった。あっぱれだ、伝説の戦士・プリキュアよ!」



「Splash Star」の敵キャラは、自然界のものが悪の意志によって生命を与えられた存在です。
キントレスキーは元の姿である金属に戻って、世界中へ散っていきました。


そしてやってきた舞の誕生パーティー。



ケーキの文字はみのりちゃんが書きました!


舞の両親は舞が外で写生をするときのコートを、クラスメートのみんなは絵の具とペンシルのセットを、健太と宮迫は新作の漫才をプレゼントしました。

みんなからの贈り物を笑顔で受けとる舞(漫才には苦笑いでしたが汗)。

そして、最後に咲からのプレゼントです。





全然うまく描けなくて、と言う咲ですが、舞は目をうるませます。



「すっごくうれしい」
人に自分の絵を描いてもらったの、初めてだから」


舞ほどにもなると、絵を描いて贈ってくれる人もいなくなるのでしょう。

目を細めて喜ぶ舞に、「絶好調なり~」と笑顔の咲で、めでたしめでたしです。





さて、今回の話で「ダークフォール最強の戦士」と謳われていたキントレスキーを撃破しました。
ブライトとウィンディの強さが際立った一編でしたね。

精霊の力を駆使したふたりは攻撃力も防御力もかなり高いレベルにあり、スパイラル・リングの力によってそれをさらに増幅させることができます。

しかし、彼女たちの強さの秘訣はそれだけではありません。

今回のように、華麗な連携プレーをなんの相談も作戦もなく意思疎通できてしまうことこそが、彼女たちの強さであるといえるのではないでしょうか。

この戦いではブライトが敵の攻撃を受け止め、ウィンディが撹乱し、敵の態勢が崩れたところをブライトが反撃する、というパターンになっていました。
しかし、これは決してふたりの役割がこのように固定されているというわけではありません。
ウィンディ(イーグレット)もバリアを使うことができますし、強力な攻撃を放つことも可能です。
その時々の状況に合わせ、ブライト(ブルーム)とウィンディ(イーグレット)が攻撃と防御に的確な動きを見せることができる上、そのコンビネーションが一切乱れないことこそがふたりの強さだと思うのです。


さて、今回の話にはキントレスキー最後の戦いのほかに、咲の描く絵というもうひとつの軸もありましたね。

咲の絵はだれが見ても上手いとはいいがたく、キントレスキーにダメ出しされた絵は特にひどいものでした。
しかし、その中で唯一、みのりちゃんだけが咲の絵を評価しています。
それはなぜでしょうか。

みのりちゃんは舞から「描きたいものをよく見てから描くこと」と教えを受けていました。
もしかしたら、みのりちゃんは絵を見るときにはその一点だけを考えていて、咲の絵を評価したのもその観点に立ってのことかもしれません。

咲は普段から親友である舞のことをしっかりと見ていて、お互いにわかりあっているからこそ、「描きたいものをよく見てから描く」という教えを忠実に守っているみのりちゃんには、あの絵が舞であると気付くことができたのではないかと思うのです。

一方のキントレスキーは、じっくりと舞を観察した後に描いたはずの咲の絵を酷評します。
それは決して間違った指摘ではありません。
キントレスキーが咲の絵について語ったことはすべて正しいことです。

あの果たし状に描かれた自画像から見ても、キントレスキーの筆力は相当なものです。
彼の性格から考えれば、おそらく努力と練習を積み重ねて身につけた絵の実力なのでしょう。
そして、最後に咲が描き上げた絵には、キントレスキーの指摘したことがしっかりと反映されており、人物のバランスが見違えるほど良くなっています。

みのりの言う「対象をよく見ること」は、いうなればアナログ的な部分であり、キントレスキーの指摘は技術的なデジタルの部分。
咲が最後に描き上げた絵には、拙いながらもその両方の部分が備わっていました。

だれよりも絵をたくさん描き続けてきた舞には、あの絵から咲が自分をよく見てくれていたことと、懸命に描いた技術的な努力の跡を知ることができたのかもしれません。
だからこそ、絵を受け取ったときに、舞は目をうるませていたのではないかと、私は思います。



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